企画展 「 月待茶景 」
川合優
木檜ひろこ
波多野裕子
初田徹
宮﨑千佐子
会期|2025.9.13 sat - 20 sat ( 16 tue 休 )
時間|12:00 - 17:00 *初日のみ12:00 - 18:00
立秋が過ぎ、暦の上では秋を迎えました。空気が澄み、月がひときわ美しく見える季節。その美しさを表現した多彩な言葉に触れると、古来より人々がいかに秋の月に魅せられてきたかが伝わってきます。
澄み渡る夜空の静けさの中で、月を待ちながら心を澄ませるひとときは、お茶の時間を慈しむ心と重なるように思います。ひとりで、あるいは大切な人と共に心を満たすお茶の時間には、永く側に置きたいと思える道具があるとより豊かに広がることでしょう。
川合優さんの木工、木檜ひろこさんの漆皮、波多野裕子さんのガラス、初田徹さんの竹、そして宮﨑千佐子さんによる布(仕覆)
5名の異素材の作り手による作品とその取り合わせによる新たな魅力をお愉しみください。まだまだ残暑厳しい中ではございますが、どうぞ足をお運びいただけましたら幸いです。
[ PROFILE ]
川合 優 kawai masaru
1997年 京都精華大学芸術学部建築専攻
2002年 飛騨にて木工修行
2004年 京都にて椅子張り修行
2007年 独立
木檜ひろこ kogure hiroko
2000年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
卒業後は、グラフィックデザイナーとして、主にパッケージ、広告、ロゴ、カタログ、店舗等のデザインを中心に活動。
2019年から伝統的な漆皮の技法をもとに、独学で漆器制作を始める。
波多野裕子 hatano hiroko
1992年 早稲田大学第一文学部哲学科人文専修卒業
1993年より陶芸、2004年より彫金を始める
2008年 パート・ド・ヴェールによる作品を制作 以降、国内外で展示開催
初田 徹 hatsuta toru
2002年 大学在学中より竹工芸の道へ。
2010年 第50回東日本伝統工芸展入選。翌年も入選。
2017年ビクトリア国立美術館に作品収蔵。
以降、国内外で展示開催
宮﨑千佐子 miyazaki chisako
茶人であった祖母の影響で、茶道と染織を京都にて学ぶ。
広告会社勤務を経て、仕覆作りの道へ。「大切なものに寄り添い護る役割があるとともに、美しい佇まいであってほしい」と、
更紗などの古裂を使った丁寧な仕覆製作を心がけている。