安齋新・厚子 展
会期|2025.4.12 sat - 19 sat ( 14 mon & 15tue 休 )
時間|12:00 - 17:00
京都の中心街から離れた山間にある安齋ご夫妻の工房とご自宅。訪ねると、ガラス戸の向こうに、温かなオレンジ色の明かりがぼんやりと灯っています。戸を開けると、ご自身で塗られたという土壁が一面に広がり、その前には、キッチンと食卓が中心に据えられ、器や暮らしの道具が心地よく並んでいます。料理をする時間、家族で囲む食事の時間、「暮らす」ということを大切にされていることが伝わってきます。
古い民家に少しずつ手を入れながら、理想の暮らしに近づけていく過程も楽しんでいらっしゃる安齋さん。古いものと新しいもの、日本のものと海外のものが調和している穏やかな空間です。安齋さんの器もまた、そんな空気をまとっています。古い陶磁器からインスピレーションを受けながら、静かでありながら温かく、古典的な趣の中にどこかモダンな印象もあり、凛とした中に感じるふとした抜け感も絶妙です。
昨年のグループ展を経て、今回が初の個展となります。器を中心とした展示会ですが、ご案内状の写真に写るような、野焼きの風合い豊かなチャーミングな置物や陽刻が美しく施された古物のような風合いの盒子など、最近手がけられている器以外の作品もご覧いただけます。木々の若葉が一斉に芽吹く季節となりました。ぜひ、安齋さんの器の世界に触れにいらしてください。
[ PROFILE ]
安齋新
1971年 東京都生まれ
1998年 佐賀県立有田窯業大学校轆轤科 本科卒業
2006年 共同で制作を始める 石川県加賀市大聖寺に共に移住
2019年 京都北部に移住
安齋厚子
1974年 京都市生まれ
1996年〜99年 寄神宗美氏に師事
2003年 京都市工業試験場専修科卒業
2006年 共同で制作を始める 石川県加賀市大聖寺に共に移住
2019年 京都北部に移住