藤本羊子 個展
会期|2024.6.8 sat - 15 sat ( 10 mon & 11 tue 休 )
時間|12:00 - 17:00
2024年後半は、藤本羊子さんの個展から始まります。
藤本さんは、大阪芸術大学工芸科で陶芸を学び、同大学院芸術制作研究科を経てその後独立、
現在は、紐状の粘土を積み上げて手で成形を行う手びねりの手法で、主に生活に寄り添う器を制作されています。
ジャンルに捉われることなく藤本さんの心に任せた自由な形と色彩の器は、どれも幸福感で溢れ、日々が楽しくなるようなものばかりです。
本展では、日常の器の他、藤本さんが陶芸を始めた頃に数々の展示で出品されていたオブジェ制作にも改めて取り組まれ、
本展に向けて新たに制作されたオブジェの作品もお披露目させていただきます。
「高きところ」や「西端の世界」と名付けられた藤本さんの空想から誕生した作品。
その独創的な造形は、山々の岩石を刳り貫いて造られた古代遺跡のように神秘的な空気に包まれています。
藤本さんの手から生み出された作品は、工芸という枠組みを越え、
私たちの記憶を呼び起こし、そして新たな想像力を掻き立てるように思います。
器に興味のある方だけでなく、幅広い方々にご覧いただきたいと願っております。
ぜひこの機会に、皆様お誘い合わせの上、足をお運びください。
藤本羊子(ふじもと ようこ)
1980 広島県生まれ大阪府出身
2001 大阪芸術大学工芸学科卒
2003 同大学院芸術制作研究科修士卒 数々の展示で入選
現在、徳島県鳴門市・在住
個展・企画展を中心に活動中
Oubai 展
会期|2024年5月18日(土)- 25日(土) 20 月 & 21 火 休
時間|12:00 - 17:00
漆工芸の伝統的な加飾技法の蒔絵。その煌びやかな金の装飾は、昔の日本建築の薄暗い陰影の中でぼんやりと浮かび上がる様子が実に美しかったと言われています。漆のしっとりとした艶肌に、行燈のゆらめく光を映し出す様子も、日本ならではの静かで繊細な美を感じられる情趣ある姿だったことでしょう。
蒔絵の美しさに魅了されてから、蒔絵を中心に古い漆器や陶磁器などを独自の視点で買い付けられているOubaiさん。現代のライフスタイルの中でそれらを取り入れていく提案には、センスの良さが光ります。
2回目となるOubai展。今年は初夏。藤蒔絵のお椀が似合う季節となりました。こちらの椀は、塗りも厚く、蓋裏の螺鈿や切金がとても美しい一品です。
本展に向けて、蒔絵を始めとした漆塗の椀、皿、盆、菓子器や陶磁器など、Oubaiさんに選りすぐりの品々をご用意いただきました。充実した品揃えで皆様をお迎えいたします。ぜひ足をお運びください。
Oubai 工藤さゆり
京都府生まれ。古家具店勤務後、2016年より大江戸骨董市にて移動販売を開始。主に骨董市や蚤の市、時々ギャラリー等にて江戸、明治、大正、昭和期の漆器・陶磁器を紹介している。
Oubai/黄梅(おうばい) 別名、迎春花。器を迎える時の喜びが巡り続きますようにと花より名をいただいたのが由来。
ゆかたとこもの
大川枝里子(着物スタイリスト)
丸久商店(注染浴衣)
会期|2024年5月10日(金)- 15日(水)会期中無休
時間|12:00 - 17:00
立夏を迎え、夏が薫る季節となりました。
日本の文化や風習への継承に情熱を注がれるお二方に共感し当店では初となります浴衣の受注会を行います。
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昨年伝統的工芸品として指定を受けた「東京本染注染」
江戸時代に確立した染色技法で、プリントでは表現しきれない染料の掛け合わせによる色の多様な表現やにじみやぼかしなどのニュアンスを表現できる染色技法です。
注染を得意とされる丸久商店さんと
着物スタイリスト大川枝里子さんが
今年の夏に向けて制作されたオリジナル柄をはじめ
丸久さんの新作や定番の浴衣が一堂に並びます。
本展は、ご自身の背丈に合わせて反物から浴衣へお仕立てする受注会となります。
浴衣だけではなく、大川さんセレクトの帯や帯留、下駄などの小物類もご覧いただけるところも見どころとなっておりますのでお好みでコーディネートしてお選びいただけます。
今年の夏は、お祭りや花火などの特別な時だけでなく
大人の浴衣を着て日常の街歩きを楽しみませんか。
浴衣選びをする時間もきっと皆で心躍る時間になることでしょう。どうぞお気軽に足をお運びください。
大川枝里子(おおかわえりこ)
着物スタイリスト・着付け師として雑誌や広告を中心に活躍。暮らしの中で受け継がれてきた着物や文化、風習に関する執筆やメディアのディレクションも手掛ける。着物メーカーや着物問屋とのコラボレーション企画をはじめ和装商品の開発も手がける。
丸久商店(まるきゅうしょうてん)
明治三十二年日本橋堀留町にて創業した注染製品の問屋。歴代数万種類に及ぶ図案型紙から、図案を復刻したり、または現代の着想で新たな柄を練るなど、どこか懐かしくも、現代に合う浴衣などの商品を開発する。