田中直純 個展
会期|2024.9.21 sat - 9.28 sat ( 23 mon & 24 tue 休 )
時間|12:00 - 17:00
・初日予約制
・初日&2日目田中さん在廊予定
岐阜県にある田中さんの工房は、中津川やそれを囲む山々を一望できる場所にあります。
草木に覆われた古い日本家屋では、川の流れる音が聴こえ、長閑で清爽な空気が流れていました。
田中さんは主に、粘土を型にあてて手で伸ばしていく「玉作り」の手法を用いて制作を行っています。
陶芸の世界に入ったのも、画一的ではなくひとつひとつ手仕事を感じられる作品に惹かれたことからでした。
線から面に至る柔らかなゆらぎには、それでしか感じることのできない手触りの心地よさがあり、
作品に触れるたびに、そこに通じる一貫した美学に心を打たれます。
古いものを好み、学生時代から美術館や骨董市に足を運んでいたと言う田中さん。
活動を始めた当初から追求された独自の柔らかい白に加え、
最近取り組まれている銀彩や白橡釉(しろつるばみゆう)などの新しい表現も魅力的です。
銀彩は控えめで柔らかく、白橡釉は骨董のような風合いです。
これまでの貫入もさらに奥行きが深まった表現をされております。
本展では、ご自身でも日常的に楽しまれている中国茶器の作品を中心としたラインナップでご紹介させていただく予定です。個展としては、当店初となります。どうぞ足をお運びください。
[ PROFILE ]
田中直純 naozumi tanaka
1985年生まれ。2007年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 陶芸コース卒業。卒業後、ギャルリ百草に入社。陶作家・安藤雅信氏に師事。2019年 独立。現在、岐阜県中津川市にて作陶する。